物書き まかすくの「文章の学校」

物書きとして十数年間、生計を立ててきた“まかすく”が学び、気付いた「文章のコツ」をわかりやすくお伝えします。

4、強い…

こんにちは。まかすくです。

 

4時間目は「強い事実が引き込む」です。

 

文章にこだわりがあると、ああでもない、こうでもないと、書き方をいろいろ工夫しますよね。

 

だけど、結局一番引き込まれるは、強い事実です。

 

どれだけ文章のリズムや流れ、表現が美しくても、「読ませる」「興味を持たせる」という意味では、強い事実にはかなわないことが多いです。

 

例えば

 

A、「昨日の夜ごはんは麻婆豆腐を食べた。そして…」

 

B、「僕の母親と小学校の担任の先生がホテルに入っていった。夜遅く…」

 

どうでしょうか。

明らかにBの方が興味をひきませんか。続きを読みたくなりませんか。麻婆豆腐を食べた事実とは比べ物にならないくらいの事実だと思います。これはショックですよね。

 

次も見ていきましょう。

 

A、「友達と5人でディズニーランドに行った。最初に乗ったのは…」

 

B、「宇宙人の存在が確認されたとNASAが発表した。冥王星に…」

 

これもBの方が気になりますよね。最初に乗ったのはなんなんだろう? スペースマウンテンかな?ビッグサンダーマウンテンかな? Aの方が気になるよ、という人はあまりいないと思います。

 

以上のように、人に文章を読ませたいという目的があるなら、できるだけ強い事実を書いた方が確実に読まれます。どんな修飾語よりも文章を読ませる力があると思います。

 

今日はここまでです。

このブログを多くの人に読んでほしいと思っても「文章の学校」ではなかなか強い事実は出てこないかもしれないですね(笑)。頑張って強い事実を書けるように頑張ります。

 

それでは!

3、主語を…

こんにちは。まかすくです。

 

3時間目は「主語を削る」です。

 

いろんな文章を見ていると、主語が繰り返し出てくるものがあります。

 

例えば

 

・私は昨日、ショッピングモールに買い物に行った。私はワンピースを探していたので、ユニクロに入った。だけど、気に入る物がなかったし、お腹も減ったので、私はサーティワンでアイスクリームを買って食べた。

 

どうでしょうか。「私は」が多いですよね。こういう文章、本当に多く見ます。

 

「買い物に行った」「探していた」「買って食べた」という動詞の主語は全て「私」なので、最初のもの以外は全て削ればいいと思います。

 

・私は昨日、ショッピングモールに買い物に行った。ワンピースを探していたので、ユニクロに入った。だけど、気に入る物がなかったし、お腹も減ったので、サーティワンでアイスクリームを買って食べた。

 

どうですか。スッキリしましたよね。

 

主語に関してもう一点重要なことは、主語が変わる場合はきちんと明示することです。以下、例文です。

 

・彼がいきなり殴ってきたので、私は殴り返そうと手を振り上げた。逃げたため、追いかけようと全力で走った。

 

なんとなくわかるんですけど、ちょっとごちゃごちゃしてますよね。いずれの動詞も主語が「彼」なのか「私」なのか判然としない。なので、主語が切り替わる場合は明示してみましょう。そうすると、以下。

 

・彼がいきなり殴ってきたので、私は殴り返そうと手を振り上げた。彼が逃げたため、追いかけようと私は全力で走った。

 

これで、どちらが主語なのかはわかりやすくなりました。

 

ただ、「私」と「彼」が多く出てきてちょっとくどい。こういう場合は受け身を使うとスッキリします。

 

・彼にいきなり殴られたので、私は殴り返そうと手を振り上げた。逃げられたため、追いかけようと全力で走った。

 

どうでしょうか。

主語を明示しなくても受け身を使えば、主語を削ることができますよね。

 

大事なのは、複数の動詞の主語がなんなのか意識して、同じ場合は削ることです。また、主語が切り替わる場合でも受け身を使うことで同じ主語を保つことができ、主語を削ることができます。そうすることで文章がスッキリします。

 

今日はここまでです。

それではまた次回お会いしましょう。

 

2、主語と述語を…

こんにちは。

 

2時間目は「主語と述語を近づける」です。

 

ブログでも報告書でも、何かの文章を見ていると、主語と述語が離れていて、意味がわかりにくいものをちらほら見ます。

 

例えば

 

・僕も彼女がイオンに行くと言ったので、一緒に行こうと思う。

 

これは意味はわかるけどわかりにくい。以下のように、主語と述語を近づけるために単語の順番を入れ替えると、とてもわかりやすくなります。

 

・彼女がイオンに行くと言ったので、僕も一緒に行こうと思う。

 

とてもわかりやすいですね。

次はどうでしょうか。

 

・僕は歩きながらタバコを吸ってる人が嫌いなので、見かけたら注意するようにしてる。

 

この場合、「僕は」の後に「歩きながら」があるため、「歩く」の主語が「僕」のように読ませてしまう可能性があります。誤読を招く文章は良くないですね。これも順番を入れ替えるとスッキリ読めます。

 

・歩きながらタバコを吸ってる人が僕は嫌いなので、見かけたら注意するようにしてる。

 

「人が僕は」というところが気に入らないですが、順番を入れ替えるだけで誤読はされにくくなりますね。

 

人それぞれで「良い文章」の定義は異なりますが、「誤読を招かない」ことも定義のうちの一つだと思っています。

 

今日は短いですが、ここまで。

自分の文章がわかりづらいなと思ったら、主語と述語を近づけてみてください。それでもわかりにくかったらどうしましょうか。引き続き、この「文章の学校」をご愛読いただき、1日に100回クリックしてみてください(笑)。

 

今後ともよろしくお願いします。

1、抽象語ではなく…

こんにちは。まかすくです。

 

1時間目は「抽象語ではなく事実で伝える」です。

 

何かを伝える時に「優しい」「すごい」「怖い」「やばい」とか言ったり書いたりしますよね?

 

けど、これってどう「優しい」のか「すごい」のか「怖い」のか「やばい」のかわからない。

 

こういう抽象的な言葉より、具体的な言葉の方が圧倒的に伝わります。「具体的な言葉」というのは言い換えると「事実」です。

 

例えば

 

・風邪をひいた。具合が悪い。

 

より

 

・風邪をひいた。ダウンジャケットを着て、その上から布団をかぶって寝たが、それでも体が震える。

 

の方が具合の悪さが伝わりますよね。

 

次もそうです。

 

・彼は不潔だ。

 

よりも

 

・彼は1ヶ月に1度しかお風呂に入らない。いつも頭を掻いていて、爪が黒くなっている。半径3メートル以内に近づくと、臭いで鼻が曲がりそうになる。

 

の方がどれだけ不潔か伝わりますよね。

 

最後ひとつ。

 

・彼女はお金持ちだ。

 

よりも

 

・彼女はニューヨークにマンションを100棟持っている。50LLLDDDKKKの自宅にはお手伝いさんが100人いる。

 

の方がお金持ち感が伝わります。羨ましいですね。

 

以上のように、抽象的な言葉より事実の方が、より相手に伝わります。

 

今後、プレゼンやSNSなどで何かを伝える際は、より具体的に言ったり書いたりしたら、今まで以上に伝わるかもしれませんね!

 

今日はここまでです。

それではまた次回お会いしましょう!